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自分が話すリズムやイントネーションに違和感を持ったり、周囲から訛り(なまり)を指摘されたり、ことばそのものが通じなかったり。標準語を前に、ふるさとのことば=方言を使うことに躊躇した経験を持つ人もいるでしょう。でも、方言は気持ちを和ませ、ふるさとを離れていても、その温かみを実感させてくれる有り難いものです。
近年、その方言の存続を危ぶむ声があがっています。元々、方言は時代とともに変化し続ける宿命のことば。しかし、現代の人の往来、発達したメディアによる情報伝達の急激なスピードアップは、全国津々浦々まで標準語を伝播します。地方の若年層流出や核家族化など生活形態の変化は、方言の伝承機会を奪います。作家・塩野米松さんは、本誌の中で「地方も標準語化が進み、方言が失われつつある」「変化の激しい現代は世代ごとに言葉が違う」「これからは“時代の方言”“時代がふるさと”」と記しています。(「近刊情報」より)