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天明の大火を契機に変化した江戸時代後期の朝廷と絵師の関係を、土佐家・鶴沢家ら京都在住の絵師の活動から明らかにする。史料を博捜し、御所障壁画制作の実態や絵師たちの序列と格付けから京都画壇の実像に迫る。
総説 江戸時代最後の三人の天皇第1章 寛政の御所造営と十九世紀の京都画壇(幕府御絵師と禁裏御絵師の組織比較御所造営の基本方針絵師の選定過程画料をめぐる確執画様の治定と粉本寛政の造営後の京都画壇)第2章 禁裏御用と絵師の「由緒」・「伝統」(禁裏障壁画と身分秩序の維持宮中儀礼の記録図の制作幕府御絵師の禁裏御用)第3章 安政の御所造営と文久の修陵(江戸時代最後の御所造営安政の御所造営、その後文久の修陵という大事業文久山陵図とは何か幕末そして御一新)