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草木を愛する風変わりな判事・桑田義雄。家庭裁判所に持ち込まれる数々の事件を通して、現代の人々の愛と孤独を優しく描く都会派森林浴ドラマ。
父親が高裁の長官であり、自身も将来を嘱望される身であるにも関わらず、“家裁”にこだわり栄転を拒否したこともある桑田。数多い問題・事件をいかに迅速に処理するかに目的を置きがちな家庭裁判所において、つねに当事者が抱える問題の本質を見極めようとする主人公の姿勢を描いた連続短編ストーリー。本巻で桑田が扱う主な事件・問題は以下の通り。相続問題(第4・13話)、少年の傷害事件(第6・9話)、離婚調停(第7話)、少年の婦女暴行殺害事件(第8話)。
ある少年院の院長が少年たちを花見に引率したところ、2人の少年が逃走してしまった。幸い2人は無事に戻ってきたものの、その院長にとっては責任問題。自分が少年たちを信頼することで、彼らにも他人を信じることの素晴らしさを学んでもらおうと積極的に野外へ連れ出していた院長だったが、この一件ですっかり落ち込んでしまう。そんな彼のもとへ、桑田が“ヒトリシズカ”の鉢を持って訪れる……(第2話)。