結婚に失敗し、自立が大切であることを痛感して、弁護士助手の資格を取ったばかりのハナ。とある法律事務所の若手弁護士グラントの助手として仕事を始めてまだ五カ月だが、彼の仕事ぶりに合わせるのは容易なことではない。彼ときたら、冷徹な口調で山のような要求を出してくるのだ。けれどお給料はいいし、やりがいも十分ある。これで子供がいたら、わたしの人生は完璧に満たされるのだけど…。ところが、その夢をかなえようという思いもかけない提案が、ボスのグラントからもちかけられる。「二人とも子供がほしい。どうだろう、離婚を前提に結婚しないか?」いくらなんでも、そんな不自然なこと。