高校一年生の早生龍平は、身長一七〇センチ体重一二〇キロ。スポーツ紙記者である従兄の俊作に、ボクシングを始めれば、まちがいなく県の高校ヘビー級チャンピオンになれると勧められ、学校にボクシング同好会を設立する。しかし、ボクシングの前に減量することが先決だった…。「でぶがだめなんじゃなく、でぶイコールだめという図式を思慮なく受け入れる気持ちがだめなんだ」劣等感と正面から向き合いながら、身体と気持ちの脂肪を削ぎ落としていく。ボクシングを通じ成長していく主人公を描き、スポーツの素晴らしさを歌いあげた青春小説!文庫オリジナル