会計学を専攻する優秀な大学生のリサは、大学のパーティで思いがけない人物に再会した。リサが新入生のときに最上級生だったカートだ。彼はどんな女性をも虜にしてしまう笑顔の持ち主だった。リサもかつてその魅力に惑わされ、一度だけ過ちを犯した。自分が賭の対象になっていただけと知ったときの屈辱感といったら!あろうことか、カートは彼女をまるで覚えていなかった。電話番号を尋ねる彼に、リサはすまして嘘の番号を教える。この番号にかけて、鼻持ちならない自尊心が傷つけばいい。リサの胸に、あのときの気持ちが生々しくよみがえった。