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今日は、リサにとって最高にわくわくする日になるはずだった。なぜなら、生まれて初めて海外旅行に出かけるのだから。冷たい雨の降るこのロンドンから、太陽あふれる南の国スペインへ。ところが、なぜか最悪の日になりつつあった…。雨は豪雨になり、あげくのはてに車にはねられてしまったのだ。怪我はたいしたことはなかったものの、せっかくの旅行に行けなくなった。アンガス・ハミルトンと名乗った車の持ち主は、ふつうなら、リサには知り合う機会もない上流階級の人間だった。怪我もよくなったころ、その彼からクルーズへの招待状が届けられた。もちろん断るつもりだった。上流の人々と過ごせるはずがない。それなのに、気がついたときには招待を受けていた。アンガスにかかると、慎重な私がどこかへいってしまう。衝動に身をまかせるなんて一番私らしくないことなのに…。