WTO加盟を機に、巨大市場の可能性や格安の人件費が中国ブームに再び火をつけた。だが、内実は旧態依然、赤い人治国家は経済大国になど生まれ変わってはいない。長年、日本企業は想像を絶する中国の“闇”に苦しんできた。日常的に行われる賄賂・たかり、現地社員の手抜きやごまかし、悪化する治安。さらにコネと人脈の国では常にビジネスに権力闘争が絡み、人脈選びに失敗すれば、中国からの撤退や社員の逮捕など、最悪の事態に陥る。なぜ日本企業は中国で成功できないか。WTO加盟が中国に与える真の影響は?個別ケースの綿密な取材による衝撃レポート。