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要旨 |
朱子学(林羅山等)から古義学(伊藤仁斎)・古文辞学(荻生徂徠)、さらに折衷学へという過程を辿った日本儒学思想史は、中国における「大礼の議」事件(1521‐24年)による朱子学の衰退からその後の明清考証学の発展と軌を一にしたものであることを、林家・古義堂・徂徠学派など諸派の舶来書籍による経書受容と各学塾の活動から詳細に分析して跡づけ、“儒学の日本化”という従来の定説とは異なる江戸思想史像を提示する。 |
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目次 |
第1章 「大礼の議」事件以降の明代思想世界と近世日本儒学の始動(「大礼の議」事件と明代後期の思想動向 |