君は自分が呪われていると思うかい?ああ、残念ながらそうなんだよ。誰もが理不尽で不条理な圧の数々を受けずには生きられないのが世の定めさ。例外はない。陰口ばかりの娘も、悪を気取る男子も、このぼくブギーポップだって、当然―県立深陽学園で「この学校は呪われている」と奇妙な噂が流行し、生徒のうちに潜む底なしの不安と苛立ちが暴かれて暗闇へ変わっていく…統和機構も、炎の魔女さえ無効化する圧倒的な呪詛が完成して、最後に残るのは歪んだ超越者か、子供たちのささやかな想いか…死神ブギーポップが混沌と無情の渦中に消えるとき、少女の影はすべてに牙を剥く―
|