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要旨 |
南北朝隋唐から北宋にかけての仏教思想の根幹にかかわる五十の漢語を取り上げ、漢語における伝統的語義解釈(仏教伝来前から存在した儒教経典と道家文献、字書に示される解釈)と、インドの原典(サンスクリット語文献)におけるその語の意味と用例とを対比させ、中国・インド双方から二重の意味を付与された漢字仏教語の価値を究明する。漢語をベースとした仏典解釈は、インド本来の何を継承し、中国独自にどう展開したのか。語源探しや起源探しと袂を分かち、漢語文化圏における仏教受容史を解き明かす。本書は、仏教文化の接触変化の歴史を言語的・文化的特性に即して解明する新たな仏教漢語資料として世に問うものである。 |
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目次 |
序論 インド伝来の仏教を漢字で思考し言い表す |