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1821年に公刊されたヘーゲルの主著の一つ。法の原理的検討からはじまり、家族、市民社会、国家の洞察へと進む。それはまさに近代の自画像を描く試みであった。上巻は、「第一部・抽象法」「第二部・道徳」を収録。「ミネルヴァの梟は、夕暮れの訪れとともに、ようやく飛びはじめる」という名高い一文が登場する。
第1部 抽象法(所有契約不法)第2部 道徳(故意と責任意図と利福善と良心)