第1部 魯迅と世界文学(東アジアのミステリー/メタミステリーの系譜―松本清張『眼の壁』と莫言『酒国』および魯迅「狂人日記」 莫言が描く中国の村の希望と絶望―「花束を抱く女」等の帰郷物語と魯迅および『アンナ・カレーニナ』 俯く女たちの“家出”―張愛玲「傾城の恋」と魯迅「愛と死」およびバーナード・ショー『傷心の家』との系譜的関係 魯迅と劉吶〓―“戦間期”上海における『〓山艶史』『春蚕』映画論争をめぐって) 第2部 恋愛世界―紐約の恋から東亜の『安那・〓莢尼娜』まで(胡適とニューヨーク・ダダの恋―中国人のアメリカ留学体験と中国近代化論の形成 車中の裏切られる女―張愛玲「封鎖」におけるモーパッサン「脂肪の塊」の反転 莫言と村上春樹―あるいは天安門事件の『アンナ・カレーニナ』) 第3部 村上春樹における家族の不在と戦争の記憶(中国の村上チルドレンと村上春樹小説の「家族の不在」―衛慧、アニー・ベイビーにおける「小資」文学の展開をめぐって 「レキシントンの幽霊」におけるアジア戦争の記憶―村上春樹“デタッチメント”時代の終わりをめぐって 村上春樹の中の「南京事件」―『騎士団長殺し』における中国)
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