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蔵に眠る“いわくつき”の着物の管理を祖母から引き継いだ鹿乃。その着物も、とうとう最後の一枚に―。「桜の園」と名付けられた着物は、書き置きを残して失踪した野々宮家の女性のものらしい。彼女の足跡を追ううち、祖母が「叔母さんは、山で神隠しに遭うたんや」と言っていたと知る。神隠しの真相と、鹿乃と慧、そして良鷹、それぞれが未来に受け継ぐものとは―。