診療報酬の改定により、医療費の患者負担が格段に重くなった。貧しい人はうかうか病院に行けなくなったのだ。長期入院患者の多くは、不安を抱えながらもベッドから追い出されてしまう。加えて、小児科・産婦人科の極端な医師不足。病院の統廃合の進展。そのうえ、技量不足の医師たちによる相変わらずの医療過誤。まさに「患者漂流」への道を突き進む、日本の医療制度の行き着く先はどこなのか。本書では、元オクラホマ大学医学部教授が、わが国の医療崩壊のシナリオを読み込み、患者が自分自身を守るための「名医発見」の方法を提案する。