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アイヌやマオリなど「先住民」として権利を主張する人々。彼らは世界をどのように見ているのだろう?本書では、先住民を主体とする見方と、先住民という概念を切り口とする見方の双方を、フィールドワークをもとに描き出す。これまでとは違った世界が見えてくるかもしれない。
いま、なぜ先住民か第1部 国際社会に立つ先住民(先住民、先住の民、民の平等の完成形―先住民の権利に関する国連宣言を読み解く声を上げた日本の先住民族―国際連合での運動がもたらした成果と課題)第2部 国家に対峙する先住民(ビジネスと文化の交錯―ニュージーランドのマオリに見る海をめぐる二つのコンフリクト近代国家の成立と「先住民族」―台湾と沖縄の歴史と現状先住民の歴史を裏づける資料とは―米国のパスクア・ヤキとテキサス・バンド先住民化の隘路―モロッコのアマズィグ人に見る植民地遺産の継承と新たな民族観の創出)第3部 先住民という選択の可能性(国家を超えた先住民族ネットワーク―インド/ミャンマーのナガ民族とアジア先住民族連合包摂と排除の政治力学―インドにおける指定トライブ、ビールの表象をめぐって誰のための伝統文化か―グァテマラのマヤ系先住民に見る生業の選択先住性と移動性の葛藤―ボツワナの狩猟採集民サンの遊動生活と土地権運動)