亡くなった父親が大事に手入れをしてきた休暇用の家。父亡き後、荒れ果ててしまった家を片付けようと、兄妹たちはそれぞれの家族をともなって、ひさしぶりに集まった。思い出の品々、たくさんの幸せな瞬間、知りえなかった父の思い…父の遺した家の片付けを通して、兄妹たちは、それぞれの後悔や迷いを抱えながら父の喪失に向き合っていく。過去と現在、生と死、家族の想いが重なり合う“家”の記憶の物語。“老い”を描いた傑作コミック『皺』で感動を呼んだスペインの漫画家パコ・ロカが父の死と、それに向き合う家族の姿を描いた最新作。
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