昭和三〇年代初頭から四〇年代にかけて日本のテレビで放送された数々のアメリカ製TV映画、『スーパーマン』『ローン・レンジャー』『パパは何でも知っている』『奥様は魔女』『コンバット』…。それらは当時の少年少女たちをブラウン管に針付けにし、手に汗を握らせ、長じての人格形成にも大きな影響を及ぼした。時あたかも世界では東西の冷戦があり、日本では学生運動へと繋がる現代史の大きな転換期。アメリカ製TV映画に夢中の幸福な少年時代を過ごした著者が、その脳裏に刻み込まれた懐かしの名タイトルを振り返りつつ網羅して解説する書。