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第二次大戦後から東西冷戦終了後も変わらず、アメリカ合衆国は東アジアを含む世界各地に軍を駐留させ、その基地や軍事施設は現在でも世界に八〇〇以上存在している。そして、朝鮮、ヴェトナム、湾岸、イラク等々、数々の戦争・軍事行動を起こしてきた。しかし、その強大な軍事力は、世界平和に寄与してきたといえるだろうか。帝国主義的な政策にもとづいたアメリカの武力行使は、テロ組織を根絶するどころか、むしろより深刻なテロの危険性を高めているのでは?日本は、アメリカの外交政策に追従していてよいのだろうか。東アジア通の国際政治学者として名高いチャルマーズ・ジョンソンが、武力依存のアメリカと米国依存の日本を鋭く分析し、世界平和や東アジアの安定の道を探る。