日本人の英語の「知識」は世界のトップレベルなのに、なぜ話せないのか。外国語教育は偏差値とは無縁のもの。外国語は自転車乗りや水泳と同様、一度覚えたら忘れないはずなのに、知識としてしまいこんでいるからである。教養として外国語を学んだのは昔の話。今やコミュニケーションの道具として使いこなすのが肝要。コミュニケーションができれば、しぜんに外国人の言語意識や文化も理解できる。どうしたら効率良く学べるか。学習者に合った道具選びをする教師は何をすべきか。慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスで、新しい外国語教育に挑戦し、成果をあげた、ユニークな教授法・学習法を紹介する。