ファンの多くが「石ノ森作品の最高傑作」と称えるミステリー連作短編集「佐武と市捕物控」。江戸を舞台に下っ引きの佐武と、あんまを営む盲目の市が、コンビを組んで殺人事件の解決に挑み、江戸の治安を守るために戦う時代劇もの。当時としては珍しい青年向けアニメになり、のちに3度実写ドラマ化され、さらに2011年にはパチンコ化されるなど、今なお根強い人気のある作品です。雑誌での連載終了後も様々な雑誌で読切りが掲載されるなど著者自身の思い入れの強さもある、まさに石ノ森正太郎の代表作といっても過言ではないシリーズです。