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[要旨]
孔子は常に弟子たちとともにあった。孔子の言葉は、概念化・一般化した抽象的なものではなく、語っている相手に即して具体的だった。後世、さまざまな人たちが『論語』を読解して一般化につとめていく。『論語』の上には幾重にも先人たちの読みが堆積している。だが、孔子が最初に問いかけた言葉はいつも読みの可能性に開かれている。『論語』というテキストの原初性に向けて、思想史家の読解が始まる。学ぶことの愉しみに満ちた論語講義。
[目次]
学ぶこと
仁について
道について
信について
天について
徳について
仁を問う
政を問う
孝を問う
徳を懐う
忠信と忠恕
死生・鬼神
君子たること
文を学ぶ
温故知新
詩について
楽について
礼について
弟子たちの『論語』一
弟子たちの『論語』ニ
弟子たちの『論語』三
弟子たちの『論語』四
弟子たちの『論語』五
[出版社商品紹介]
朱子以降の膨大な論語読解を参照。学ぶことをひたすら説いた孔子の精神を探る思想史的論語講義。