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[要旨]
世界と対峙した宰相たちの活躍と苦悩。歴代総理は、変わりゆく国際情勢とどのように向き合ったか。リーダーの決断の背後にある、外交思想と政治課題を描き出す。
[目次]
第1部 日本の復興期(吉田茂―「親米」通商国家路線の形成者
芦田均―対米協調論者の「国際貢献」論
鳩山一郎―「吉田のすべて反対」を求めて
石橋湛山―脱“米ソ冷戦”を目指したリベラリスト
岸信介―アジア重視と日米協調)
第2部 日本の発展期(池田勇人―「自由主義陣営の有力な一員」を目指して
佐藤栄作―ナショナル・プライドと外交選択
田中角栄―「内政の達人」、「外交の素人」の実像
三木武夫―「理想をもつバルカン政治家」の外交
福田赳夫―「連帯」の外交
大平正芳―「平和国家」日本の創造
中曽根康弘―新冷戦を越えて)
第3部 日本の変動期(海部俊樹―平和国家の理念の下での国際貢献の模索
宮沢喜一―冷戦を越えた「吉田路線」
村山富市―歴史認識問題と向き合って
橋本龍太郎―冷戦後の「保守本流」
小泉純一郎―劇場型政治家の「決断」と「思想」
戦後日本の首相イメージ―ヨーロッパ人の視点から)