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[要旨]
京都では応仁の乱後に日蓮宗の勢力が伸長し、二十一ヶ寺もの本山が創建されるに至った。天文法華の乱で灰塵に帰するも富裕な檀徒の財力を背景に復興され、めまぐるしく変わる戦国京都の権力者と対峙していく。その実態を、当時の文献史料でもってせまり、新たな歴史をうきぼりとする。
[目次]
第1章 題目の巷へ―南北朝・室町時代(日像と大覚
日蓮宗と延暦寺 ほか)
第2章 戦国仏教へ―室町時代から戦国時代(寛正六年、文明元年という画期
応仁・文明の乱後の繁昌 ほか)
第3章 天文法華の乱―戦国時代(天文法華の乱前夜
法華一揆と衆会の衆 ほか)
第4章 十六本山会合の成立と展開―戦国時代から信長の時代(会合の成立
諸寺勧進 ほか)
[出版社商品紹介]
文献史学の立場から語られることの少なかった中世京都における日蓮宗の姿を詳らかにし、戦国時代の京都の実態を浮き彫りにする一冊。