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[要旨]
道、太一、恆―これらは発掘された文献によってはじめて明らかになった、道家的な宇宙の創造主である。この知られざる宇宙創成の物語は、中国世界の多様性を示すと共に、西洋の宇宙生成論との比較をも可能にした。竹簡や帛書に記された道家的宇宙論は、中国世界の支配的イデオロジーであった上天・上帝信仰の世界観との接触と葛藤によって育まれた。そこに示された想像力の性格を、出土文献の解読を通して具体的に描き出してゆく。預言者の宗教と王権の宗教、存在に根をもつ機械論的宇宙観と無に始まる文明批判的宇宙論…東西の神観念と自然観との対比は、中華文明の特質を明かし、同時に科学文明を生み出した西洋の条件をも照らし出す。
[目次]
第1章 上天・上帝信仰の性格(『詩経』『書経』に見える上天・上帝信仰
墨家の上天・上帝信仰 ほか)
第2章 天道を理法化する世界観(史官による天道の理法化
気の世界観)
第3章 道家の宇宙生成論(『老子』の宇宙生成論
『太一生水』の宇宙生成論 ほか)
第4章 上天・上帝信仰と道家的宇宙生成論の接触(『十六経』による宇宙生成論の導入
『道原』の宇宙生成論 ほか)
第5章 中国はなぜ科学文明を生み出さなかったか(神と人類と自然
自然哲学による人類の相対化 ほか)