第4回ネット小説大賞受賞作!
タクミは途方に暮れていた。電車で眠っていたはずが、気づくと蒸気機関車に乗って、ヨーロッパのような田園風景の中を走っている。そして、隣の妻は、猫耳の少女になっていた。終着駅の駅長によると、タクミと妻は、異世界が交わる現象「時線の転轍」に巻き込まれたらしい。そして二人は、駅長の計らいで、その終着駅で喫茶店「ツバメ」を営むことになったのであった。
駅を乗り過ごしてしまった少女。毎週一回、決まって駅を訪れる老人。世界を飛び回る目利きの女実業家。駅には毎日、いろんな出会いがやってくる。