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[要旨]
三内丸山遺跡から四谷怪談まで、一気呵成の2000枚超。ヘーゲルの清新な翻訳から20年余、著者畢生の大作、ついになる!日本の美術・思想・文学を人々の精神の歴史として流麗な文体で描ききった比類なき傑作!!銅鐸に弥生人の共同性を、仏教の受容に霊信仰と仏像崇拝を見、『古事記』『万葉集』から『正法眼蔵』まで。
[目次]
三内丸山遺跡―巨大さに向かう共同意識
火炎土器と土偶―土にこめられた美と祈り
銅鐸―弥生人の共同性
古墳―国王の威信
仏教の受容―霊信仰と仏像崇拝
『古事記』―その文学性と思想性
写経―漢字の形と意味の崇拝
『万葉集』―多様な主題、多様な表現
阿修羅像と鑑真和上像―天平彫刻二体
最澄と空海と『日本霊異記』―求道と霊験
『古今和歌集』と『伊勢物語』―雅びの世界
浄土思想の形成―仏を念じて極楽に往生する
『枕草子』と『源氏物語』―平安朝文学の表現意識
『今昔物語集』と絵巻物―庶民の世界へのまなざし
東大寺の焼亡と再建―乱世を生きぬく行動力
仏師・運慶―その新しい造形意識
法然と親鸞―万人救済の論理
『正法眼蔵』―存在の輝き
[出版社商品紹介]
縄文時代の巨大建造物から江戸末期の『東海道四谷怪談』まで、日本の思想と文化を「精神」の歴史として一望のもとにとらえた快著。