[要旨]
近世国学の先蹤をなす契沖の生涯と、その学問・和歌とを全体として扱ったもので、著者多年の研究成果の精髄ともいうべき好著。契沖自身の誠実な人間としての生き方を追求するとともに、その学問の歴史的意義や高く評価される次代への影響の解明に力点をおき、さらに彼を取巻く人間関係や社会的背景をも描いてあますところがない。
[目次]
契沖の環境と少年時代
修行時代
住持時代
隠棲時代―円珠庵時代
略系図
略年譜
[目録情報]
僧侶の身で深く古典を究め、文献学的方法を確立して国学の先駆となる。其生涯と不朽の学績描く。(国語・国文学図書総目録より)