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[要旨]
なぜこれほど多くの敬語論が存在するのか、そもそも敬語とは何か。本書で見いだそうとしたのは、このような問いへの答えである。日本敬語論の歴史を一つの思想史として包括的に捉え直し、これからの展望を示した意欲作。
[目次]
1 敬語の思想史―“敬意”と“関係認識”の相克(システムの鳥瞰者たち―ロドリゲスとチェンバレン
発見された敬語―三橋要也と山田孝雄
“敬意”の実体論批判―時枝誠記 ほか)
2 ポライトネスと敬語―人間関係と“距離”(儀礼としての相互行為―デュルケーム、ゴフマン、穂積陳重
儀礼論と語用論の出会い―ブラウン&レヴィンソンのポライトネス
ネガティブ・ポライトネス―“いま・ここ”にいないかのように ほか)
3 敬語の語用論のために(敬語と人称―「人称説」とは何だったのか
“視点”と“距離”の敬語論―語用論の可能性)
[目録情報]
なぜこれほど多くの敬語論が存在するのか。そもそも敬語とは何か。本書は、この問いに答える。(国語・国文学図書総目録より)
[出版社商品紹介]
なぜ多くの敬語論があるのか、そもそも敬語とは何か。敬語論の歴史を思想史として包括的に捉え直し、これからの展望を示した意欲作。