[要旨]
本巻は、近世・近代における死生観に焦点を当てて、寺檀制度や芸能、養生論といった幅広い視点から、現代にもつながる、その特徴と展開を論じる。
[目次]
序章 死生観の近世と近代
第1章 寺檀制度と葬祭仏教
第2章 浮世の思想と文芸・芸能
第3章 殉死・仇討ち・心中
第4章 先祖・浄土・成仏
第5章 平田国学と幽冥思想―近世神道における死の主題化
第6章 養生論とその宗教的世界
第7章 人神信仰と戦没者慰霊の成立
第8章 近代の来世観と幽冥観の展開
[出版社商品紹介]
近世・近代の死生観はどのようなものであったか。現代にも通じるその源流を、寺檀制度や殉死などの個々の事例から考察する。