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[要旨]
太平洋戦争開始直前、頭脳で世界と渡り合い、日本を正しい方向へと導こうとした男たちがいた。命のビザだけではなく、日本を救い得る重要情報を命懸けで入手した杉原千畝。日米関係の悪化を防ぐラジオ放送を行った斎藤博。ムッソリーニと渡り合い、幻の東京五輪招致に奔走した杉村陽太郎。駐ドイツ大使でありながら、日独伊三国同盟に反対し続けた来栖三郎。外務省に眠る約4万冊のファイルから、先人の足跡を辿る。
[目次]
第1章 日米の架け橋を夢見た大使斎藤博(口八丁手八丁な若きアメリカ大使
アメリカを知り尽くした男 ほか)
第2章 巨星杉村陽太郎(外務省の名物男
連盟事務次長就任まで ほか)
第3章 悲劇の外交官来栖三郎(来栖三郎の汚名
世界を股にかけた外交官 ほか)
第4章 インテリジェンスの鬼才杉原千畝(ヒューマニストは過小評価?再検討すべき杉原千畝の功績
叩き上げの情報専門家 ほか)