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・鑑真和上は、天平勝宝5年(753)に唐から来日しました。最初に渡日を志してから約12年、その間、5度にわたる渡航の失敗を経験し、さまざまな危険にも遭遇しました。それでも、幾多の苦難に屈せず仏教伝道のため来日を目指した鑑真の強い意志は、現代の我々にも深い感銘を与えます。本店では、在りし日の和上の姿を鮮明に伝える肖像彫刻の名品鑑真和上像や、和上の出家から渡日・遷化までを描いた東征伝絵巻を展示し、その偉業を讃えます。また、今年は、ここ10年にわたっておこなわれてきた唐招提寺金堂(国宝、奈良時代)の解体修理が完成します。本展では、これを記念し、唐招提寺の1,200年余の歴史と、その伽藍を守ってきた人々の足跡もあわせて紹介します。 ・著者雅弘·小野, 奈良国立博物館 ・出版社TBS, 2009 ・ページ数253 ページ