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東京大空襲、関東大震災、南北朝時代、そして邪馬台国……
ある男の奇妙な記憶と、女の告白、ひとりの老人の不審死が
壮大な歴史の謎へと導く。
「序章を拝読したときに、どこへ連れて行かれるのだろうと驚いた」(田中芳樹)
戦後生まれの荻葉史郎の中にある東京大空襲の記憶。だが彼を診察した精神科医・瓜木は思い出す、空襲の最中にこの男と出会っていたことを。一方、史郎の祖父・祇介は旅先で遺体となって発見された。邪馬台国研究に生涯を捧げた古代史研究家の祖父は、なぜ吉野へ向かい、若狭で死んだのか? 瓜木は史郎と彼の妻・加奈子ととともに奇妙な記憶と不審な死の真相を探る旅へ。だが彼らに立ちはだかったのは、魏志倭人伝に秘められた邪馬台国の謎であった。
衝撃の展開、男女の情愛……
連城ミステリのすべてが織り込まれた傑作!