中国が提唱し、世界各国への参加を呼びかけている新たな国際金融機関アジアインフラ投資銀行(AIIB)。アメリカは静観の構えであり、各国にもボイコットを呼びかけていた。しかし2015年3月、イギリスが参加表明したことをきっかけにヨーロッパ先進国を含めた多くの国が参加を決めた。このことは戦後、アメリカが握っていた世界金融覇権が揺らいでいるのだろうか。中国は、AIIB設立を通して何を狙っているのか。そして、アメリカに追従して参加を見送った日本は、今後どうするべきか。世界金融の歴史や仕組みをわかりやすく解説することで、世界の大きな潮流が見れてくる。