「ねぇ。じいじが警察でお仕事してた時、超自然現象に出会ったことある?」君原樹来、12歳、小学6年生。妻の死後、孤独な隠居生活を送る祖父の元に、遊びに来る孫息子だ。君原は20数年前、*県警本部刑事部捜査一課の刑事だった。樹来は、祖父から現役時代の話を聞き出し、未来の推理小説作家として必要な知識とネタを仕入れておくつもりなのだ。超自然現象、ダイイングメッセージ、双子、交換殺人、見立て殺人……祖父の話の解決に疑問を持ち、樹来は「僕は、そんなことじゃないと思うんだけどなぁ」と事件の真相を推理してみせる――小さな安楽椅子探偵の誕生!!