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日本語教師のための「実践」シリーズ第二弾。経験豊かで多彩な執筆陣が、作文指導の基本と実践に分けて、そのノウハウ、ユニークな授業実践を公開、共有する。新米教師にはもちろん、作文授業のマンネリ化に悩むベテラン教師にも。
作文ほど独習が難しいものはありません。読解ならば、よい教材と辞書があれば自分で学べます。会話も、教材がなくても、気の合う日本人の友人がいれば、自然と上達します。ところが、作文は教材だけではどうにもなりませんし、教師のがわも高い専門性が必要です。作文は教室で学ぶのが一番なのです。
作文教室という環境をデザインするのは、ほかならぬ教師です。ところが、そのノウハウはいまだ確立されていません。教師一人一人が試行錯誤しているにとどまります。そこで、私たちは、そうした試行錯誤の営みをぶつけあい、高めあいながら、一冊の本にまとめることを目指しました。
本書をお読みになった方は、そのあまりに個性的な作文授業の方法に驚かれると思います。たとえば、第1章第1部の作文のテーマの選び方をご覧ください。「世の中の人に、タバコの良さをアピールしてください」「世の中はお金がすべてであるという主張しなさい」という型破りのテーマが出てきます。第2章第18章には、突然カラーページが現れます。三色ボールペンで添削された学習者の作文です。いずれも、一見奇をてらった方法に見えるかもしれませんが、本書をお読みいただければわかるように、じつに理にかなった教授法なのです。
立場が違う10名の教師が集まると、自分ではけっして思いつかない教え方に出会えます。熱意あふれる10名の教師の原稿に向きあった編者の私自身、ほんとうに勉強になりました。読者のみなさんもぜひ、独創的で理にかなった作文教室のデザインの方法の数々を、本書をつうじて共有し、日々の教育活動に生かしてください。そのことを執筆者一同心から願っています。(はじめに より)