1941年、日米開戦必至の状況下、日本軍の機密を米国諜報組織から護るためにたたかう男たちがいた──。海軍兵学校を出たばかりの海軍少尉・潮田が転属したのは軍令部総長直属の特別班だった。海軍の機密を守るための特別班を立案し、自ら指揮する防諜の天才・渡海と潮田は、海軍内部の敵諜報員の存在を確信する。一方、陸軍内で高機能計算機を開発し、大使館の暗号電文解読をおこなう有馬たちも米大使館内の諜報活動の手がかりを掴む。開戦前夜の激しい暗闘を、手に汗握るインテリジェンス・サスペンスとして描いた新しいスタイルのエンターテインメント、登場!