「日本語教育能力検定試験に合格するためのシリーズ」第4弾が登場しました。例年、記述式問題と並んで、受験生泣かせといわれるのが聴解問題です。聞き取りがメインとなる試験IIだけでなく、音声学的な知識を含めると、試験I、IIIでも出題されています。世に送り出されたこの分野の参考書はこれまでにも数多くありますが、その大半は音声学的な知識を身につける内容にとどまっていました。まず、著者自身の教授経験に裏打ちされたわかりやすい説明で、母音、子音、特殊拍、アクセント、話し方……と、徐々に音の単位を広げながら、それぞれの