青森県弘前市の古い煉瓦倉庫を舞台に、総勢44の小屋が集まりひとつの街並みを成した前代未聞の展覧会「A to Z」。そのひとつひとつの小屋を訪ね、路地を歩き、軌跡をなぞります。奈良美智とgraf・豊嶋秀樹の言葉を織り交ぜた、制作エピソードや秘話と、豊富なビジュアルで、「A to Z」の街並みが細部にわたって蘇ります。そのほか、奈良の新作や初期作品、奈良自身の小屋遍歴を紐解くヒストリー、訪れた土地での物語、参加者の言葉や思いを余すところなく収録。巻末には奈良と豊嶋の録り下ろしインタビューを掲載した、「A to Z」のすべてを網羅した完全保存版。