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絢爛とした美の世界とともに変容する。豊穣な色相の変遷を追う。古典文学と色彩の関係を追い続けてきた著者の『源氏物語』色彩論集成。
1 源氏物語の指向するもの—豊饒ないろから無彩色の世界へ
(序にかえて—上代の人たちの色意識
王朝物語の色彩表現—『源氏物語』を中心に
『源氏物語』における色のモチーフ—“末摘花”の場合
『源氏物語』にみる女性の服色
むらさき ほか)
2 色なきものを指向する世界—散文から律文へ“京極派和歌たち”
(「にほふ」—京極派和歌の美的世界
「すゞし」 “色彩の固有感情”とのかかわり—京極派の和歌をとおして
「すさまじ」—『玉葉』・『風雅』の一世界
薄明の桜—『玉葉集』・『風雅集』にみる
ともし火—『玉葉』・『風雅』の歌人の心)