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日本映画を代表する傑作の1本。巨匠・小津安二郎監督が、戦後変わりつつある家族の関係をテーマに人間の生と死までをも見つめた深淵なドラマ。故郷の尾道から20年ぶりに東京へ出てきた老夫婦。成人した子どもたちの家を訪ねるが、みなそれぞれの生活に精一杯だった。唯一、戦死した次男の未亡人だけが皮肉にも優しい心遣いを示すのだった……。家でひとり侘しくたたずむ笠智衆を捉えたショットは映画史上に残る名ラスト・シーンのひとつ。
小津安二郎監督生誕110年記念
世界No.1映画に選ばれた映画『東京物語』が、ブルーレイで美しく甦る!
本当の家族とは何か…。
子供たちを訪ねた老夫婦を軸に戦後日本における家族の崩壊を描いた小津安二郎の代表作。
●本編は4Kスキャニングによるデジタル修復を実施した放送用HDマスター(2012年NHK BSで初放送)を、さらにブラッシュアップした、2013年ベルリン国際映画祭BerlinaleClassics部門で上映された最新のニューデジタルリマスターを使用。スキャニングしたひとコマひとコマを丁寧に傷消しや色調整を行い、映画館の大画面で上映するデジタルデータから本マスターを作成しています。
本マスター制作にあたり撮影チーフ助手を務めた川又?氏が監修し、小津監督の狙いを忠実に、1カット1カット丁寧に画調を再現しています。サウンドも同様に、当時の狙いを忠実に監督助手を3本務めた田中康義氏監修のもと、松竹の修復をすべて手掛けている清水和法氏が修復を担当しています。
●本編には、英語字幕・日本語字幕も収録!
さらに、笠智衆・川又昴(撮影助手)・斉藤武市(助監督)・白井佳夫(映画評論家)による貴重なオーディオ・コメンタリー(1984年に収録したもの)を収録!
●10年に一度行われる、世界の映画監督が選ぶ”世界一の映画”に選出!
※10年に一度、世界の映画監督358人が投票で決める最も優れた映画に『東京物語』が選出。(2012年8月2日に発表。英国映画協会発行「サイト・アンド・サウンド」誌にて。同誌は10年ごとに映画50選を発表。)
1位 『東京物語』小津安二郎監督
2位『2001年宇宙の旅』スタンリー・キューブリック監督
2位『市民ケーン』オーソン・ウェルズ監督
4位『81/2』フェデリコ・フェリーニ監督
5位『タクシードライバー』マーティン・スコセッシ監督
●2013年は小津安二郎生誕110年、没後50年のメモリアルイヤー。
●小津映画の集大成ともいえる作品
ローポジション、カメラの固定、人物の正面からの撮影など、「小津調」とも形容される独自の技法を用いながら、親子関係を淡々と描いた本作は、戦後すぐの作品でありながら、今日の家族問題に通じるテーマも多く含んだ“普遍的な家族の物語”であり、公開から60年近く経った現在でも、不朽の名作として世界中で愛され続けている。
●本作をモチーフに、山田洋次監督が描く最新作『東京家族』が同日Blu‐ray&DVDリリース
【映像・音声特典】
■特報・予告
■オーディオコメンタリー:笠智衆・川又昴(撮影助手)・斉藤武市(助監督)・白井佳夫(映画評論家) ※1984年収録
●日本語字幕/英語字幕も収録!