茶の湯には点前を通して自身の心と体を鍛える「道」としての在り方が基本にあり、「七事式」はそれを極める手段として江戸時代中期に制定された修練法です。一座で花を入れ、炭をつぎ、香をたき、濃茶を練り、薄茶を点てる「且座之式」は、花月之式と並び七事式の中核をなすともいえる式です。亭主と客が一つの花入に順次花を入れる「廻り花之式」、炉の時季にのみおこない、炭手前の修練を目的として亭主と客が順次炭をつぐ「廻り炭之式」とあわせ、三つの式の流れと要点を、豊富なカラー写真とわかりやすい文章、イラストで詳しく解説。裏千家茶道を学ぶ人はもちろん、教える先生方にも役立つテキストです。