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古代東アジアにおける学術書の生成・伝播・影響の実態を明らかにし、学術と支配制度との関連性について実証的に考察。日本史を一貫する政治・文化の受容と変容を追究する。
第1部 中国における史書の成立と展開(『漢書』「董仲舒伝」における董仲舒像について;班固の「國史改作」と『漢書』成立をめぐる問題について;『帝王略論』の正統観―南北朝の皇帝評価を中心に;『漢書』をめぐる読書行為と読者共同体―顔師古注以後を中心に;唐宋における『後漢書』の合綴と合刻について―李賢『後漢書注』に劉昭『集注後漢』八志を補うこと);第2部 日本における学術の受容と展開(『日本国見在書目録』に見える梁代の書籍について;五‐七世紀における学術の流通と南朝文化圏;『日本国見在書目録』刑法家と『律附釈』―律受容の一断面;『世俗諺文』注文の構成について―『蒙求』を媒介とする施注を巡って;平安貴族子弟の寺院生活と初等教育―藤原為房一家の書状を中心に)