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1260年以上続く祈りの行の全貌 仏像や社寺を50年以上撮り続けている写真家・牧野貞之氏の「お水取り」こと東大寺修二会の写真集。牧野氏は日本の仏教写真の泰斗である入江泰吉氏の最後の弟子。修二会関連の書籍は数多ありますが、行法自体の美しさやダイナミズムをダイレクトに表現した本はほとんど存在しません。牧野氏は通常では許可されない「修二会」の全貌を初めてデジタル・カメラで撮影、1260年以上も続く、世界最古の平和への祈りの行法を記録し続けました。本書は、「修二会」の美しく動的な全貌を、デジタルならではの臨場感あふれる写真で構成し、「修二会」自体の解説は、巻末にまとめて日本語と英語で併記し、初めてこれに触れる人でもわかりやすいように構成しています。近年増えている若い人たちや外国の来場者の方にも、修二会の意味を理解しながら、その底流に流れる日本独自の精神性を感じられる1冊にしたいと思います。造本はA4変型版のハードカバーで高い質感とし、愛蔵に耐える1冊といたします。【編集担当からのおすすめ情報】 大松明のみが注目される「お水取り」ですが、牧野貞之氏のレンズを通して描かれる「修二会」は、1260年以上も人知れず続けられてきた祈りの全貌が活写され、その荘厳で動的な世界の美しさに眼を見張ります。さらには一般の人に代わって十一面観音様に罪汚れを懺悔してみそぎを行う練行衆の行は、その息づかいまでもが聞こえてきそうな空気感に、日本の精神文化が時を超えて息づいているリアルさが感じられますす。