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平安の宮廷人に広く愛好され、 受容された歌謡 『催馬楽』は、どのような性質をもつ歌謡で、往時の宮廷人にいかに受容されていったのか。「宮廷の論理」 とでも呼ぶべき共通認識の存在を想定し、歌謡が受容・共感される道筋を 論証する。【 本書『平安宮廷文学と歌謡』は、平安の宮廷人に広く愛好され、受容された歌謡『催馬楽』を対象に、この歌謡がどのような性質をもつ歌謡であるのかを問題意識の起点として論じたものである。 具体的には、『催馬楽』がいかなる詞章による歌であるのか、いかなる表現形式や構成をもち、どのような世界を表明しているのか、さらに表現史上、どのような位置に立つのかを、詞章を分析しながら明らかにすることを試みた。このことは往時の宮廷人にいかに受容されていったのかを明らかにすることとも呼応する。 そもそも、歌謡を論じるとき、その享受対象を集団というとらえ方として論じることが可能であるならば、歌謡は広く集団に受け入れられることによって成り立つ歌である。しかし、本書においては、歌謡が受容される場合には少なくとも時や場を反映させた宮廷人の価値観「宮廷の論理」とでも呼ぶべきか共通認識が存在し、それに則ったことによって受容、共感される道筋が生まれてくることを想定し、論証した。】......はじめにより