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立川談志との長いつきあいのなかで撮り貯められた秘蔵写真(約200点)を一気に紹介!いつでも撮れると思っていて、この一枚がなかなか撮れなかった。そこには遠慮もあった。親しかったからこそ遠慮した。カメラマンとして最高の被写体、それが「立川談志」だった。「小ゑん」時代から注目していた立川談志。対談写真を撮ることが多かったが、談志師は対談相手とではなく写真家ムトー氏と頻繁に話をするようになった。「談志は気難しくない」と思っていた。次第にそうではないことが分かってくる。最後の高座姿を撮影したのが2010年12月、よみうりホール。表情はいつもとは違った。それでも黒紋付きで出てきたときの姿はさすがだった。気がついたら噺を終え、お辞儀をしていた。撮影が終わった。それが談志師を撮影した最後の姿だった……。