現代中国の文学作品を翻訳・紹介する『中国現代文学』の第10号。翟永明「十四首の素歌――母へ」(組詩。母から娘へ受け継がれる時間の深遠に刻まれた歴史)、范小青「天気予報」(短編小説。天気予報の検索履歴をめぐって繰り広げられる人間模様)、葉弥「明月寺」(短編小説。花を求めて山里へ、古い寺を守る老夫婦との出会い)、残雪「紅葉」(短編小説。入院した辜先生の前に現れた、かつての教え子の正体は?)、紅柯「哈納斯(ハナス)湖」(中編小説。国境アルタイ山の奥にある神秘の湖をめぐる幻想)、沈石渓「ゴーラルの飛翔」(児童文学。命をつなぐ奇跡の跳躍、谷間に架けた虹色の橋)などを掲載。