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◆「偉大な読み手」の豊穣な思索をたどる◆数年前に亡くなったフランスの思想家ポール・リクールは、古典から現代の思想哲学、科学から文学にわたるたいへんな読書家でした。彼は「『私の哲学』というものはなく、一つずつ問題を追求していった著作があるだけ」と言っていますが、その読書量と現代的な関心から、その都度のアポリアに取り組み、思索を展開していったのです。そのリクールの歩みを、主要著書の大部分を訳してきた著者が「テクスト世界の解釈学」として跡づけたのが本書です。『フロイトを読む』から『生きられた隠喩』『時間と物語』『記憶・歴史・忘却』までの著書を読み解きながら、方法意識のユニークさ、問題関心の斬新さを明らかにしていきます。ラカン、デリダ、レヴィ=ストロースとの論争など、フランス思想全盛の時代を彷彿とさせる力作です。