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動物・野生生物の福祉と保護、動物実験の問題に生涯をささげた野上ふさ子氏の思想と人生、<私が私になるまで>の軌跡。死の直前まで筆を取った自伝。先入観をとっぱらうほどの面白さ。おどろきと感動にあふれた、真に美しい生き方の見本がここにある。私は、人間の行動の原点には、共感というものがあると考える。共感こそ、人間を人間足らしめる最も大きな本質的な能力のひとつである。・・・自分という小さな枠を超えて、自分を越えるより大きなものに共感していく、これが人間の知性や理性の源泉でもある。・・・少なくとも私は、どんな小さなことでも闘おうとしてきた。もし、自分が行うことが、正しいものであると信ずることができれば、この世の中に怖いものはなにひとつない。動物ではない人間であるからこそ、動物のために動物のことを理解し、動物に共感し、動物の苦しみを救いたいと考えることができる。自然は私の一部であり、自然破壊は私の一部分の破壊である。・・・自然に共感するからこそ、山の木が切られたりダムで埋め立てられたり、干潟が潰されたりしていくことが耐えられないからこそ、自然保護運動を行っている。すべて、共感というものの上に成り立っている。共感は、人間の社会活動の源泉であるということが言える。(本文より)