昭和20年4月、敗色濃厚な戦況の中で、日本海軍第二艦隊司令部は迷っていた。戦艦「大和」をはじめとする連合艦隊の残存戦力を、いかなる運命に委ねるべきか―海上特攻か、沖縄進攻か?そして、往きて還らぬ「大和」は出航し、重雷装艦「大井」「北上」随伴の総勢12隻は、第一警戒航行序列、速力22ノットで猛将スプルーアンス率いる沖縄攻略部隊の空襲圏に突入した。…その時、満を持して出撃した第五航空艦隊の精鋭パイロットたちが米第58任務部隊に対し、怒濤の総攻撃を開始する。果たして彼らは、第一遊撃部隊を守りきれるか…。